新しい家族を迎える①子犬編

風も涼しくなり秋の気配も強くなってきましたね、毎日涼しいのでうきうき出勤している看護師Aです(笑)

 

さて、最近子犬や仔猫を新しく家族として迎える方が多いようにおもいこの話題に触れてみようかとおもいました。今回は子犬編と題しズバリ生後一年を迎えるまでに行わなければならない予防接種等の各種予防、避妊去勢手術の時期についてお話ししようとおもいます。猫については次回私の担当の際にご紹介しますね!

まず子犬を迎えて1~2週間ほど家庭の環境に慣れた頃、生後2カ月齢から混合ワクチン接種を打つことが可能になりますので新鮮便をご持参の上ワクチン接種にいらっしゃってください。混合ワクチン接種の際には糞便検査をワクチンのお値段で行っております。

子犬の時期に初回のワクチンの際、3~4週間隔で2回のワクチンを接種します。

ペットショップやブリーダーのもとで生後2ヶ月未満でワクチン接種を行っている場合も多いですが、生後2~4か月ごろまでは母親ゆずりの免疫(移行抗体)をもっていることがあり、移行抗体は子犬を感染症から守る重要な役割を持つ反面、ワクチンの効果を阻害する欠点もあるので多くの場合生後2ヶ月未満でのワクチンは効果がない場合があります。

移行抗体が無くなる時期は病気の種類や子犬によってさがありますので、場合によっては2~3回もしくはそれ以上のワクチンの接種が必要な場合もありますのでワクチン接種の最適時期については獣医師にご相談ください。

ワクチン注射後すぐに免疫が成立するわけではないので、初回のワクチンプログラムを終えて2~3週間は他の犬との接触は避け、様々なストレス(ペットホテル等の環境の変化等)は与えないようにします。

ただしこの時期は社会化期といって子犬にとって周りの環境に慣れる大切な時期なので、抱っこして外につれだしたり様々な環境音や人に慣れさせてあげましょう。

初回の混合ワクチンを接種した後3週間あけて、狂犬病の予防接種、登録等を行うのが基本的な流れになります。

そして各種予防接種を行った後生後6ヶ月ごろ避妊去勢手術が可能になります。当院では犬の場合10kgを超えた場合手術費用が変動しますので事前に体重測定、価格の確認をおすすめいたします。

犬の予防で確実に予防していきたい病気が「フィラリア症」です。当院では毎月一回の予防薬の投薬で予防して頂いています。

こちらは初回のワクチンの際に体重を測定後、予防薬も処方いたします。

フィラリア症は蚊がミクロフィラリアを媒介し、犬の体内に入ったミクロフィラリアが心臓で成虫になり寄生する恐ろしい病気で、治療が大変なため予防で防いでいただきたい病気でもあります。

「うちのこは室内で飼育しているから大丈夫と」油断せず毎月一回の投薬で予防しましょう!

大まかに子犬を迎えてから行っていただきたい予防接種、不妊手術の時期とうについて紹介しましたが、これらはわんちゃんを飼っていく際最低限行っていただきたい予防になりますので、「病気にならないだろう」と油断せずにちゃんと予防してあげてください。

沖縄県内ですと、パルボウィルス感染症やフィラリア症がおおく診られますので予防でわんちゃんたちの健康を守ってあげましょう!

副作用やデメリット不安に感じる面はインターネットや噂に惑わされず、直接獣医師や動物病院スタッフへご相談いただければ幸いです。