祝 退院おめでとうございます。

10月も始まりまた一歳としをとってしまうことが憂鬱な看護師Aです(笑)

今月は院長不在の日もありますので、お問い合わせの上ご来院くださいね。

今日は9月30日に通院完了しました。ココちゃんについて書かせていただきたいと思います。

この写真の美犬柴ちゃんが「ココちゃん」です。

 

この子は6月上旬に交通事故に遭い2ヵ月間の長い入院生活のあと9月30日まで通院でリハビリを続けてきた頑張り屋さんの子です。

来院時は早朝の事故直後とのことでかなり興奮しており、現場から移動する際に飼い主さんに噛みついてしまうほどでした。

下半身が動かせないのという状況だったので今後の治療経過にかなり不安のある子でした。

レントゲンでは腰椎の骨折、左大腿骨脱臼等様々な部分の骨折がみられ、口腔内の裂傷等も診られる状況だったので一度の手術では治せず2度行う大変な状況でした。

当初は下半身の麻痺が強かったので自力での排泄も難しく、尿道カテーテルでの排尿、排便も介助してあげないといけませんでした。

術後徐々に自力での排尿や排便が可能になってきたので、屈伸運動を少しずつおこなっていき後肢の筋肉が落ちないようにリハビリを開始しました。それから徐々に寝たきりの状態だったのが自力で体位変換を行うことが可能になり始め、前肢で状態を起こし後肢の足先のみですがバタバタ動かすようにして移動できるようになっていきました!

この写真のように左足がまだ不自由だったので、左足を下にして寝てることが多い状態でした。

屈伸運動も回数を増やしながら起立させていくと自分で立てる時間も徐々に長くなっていきました。

屈伸運動中も屈伸させようとすることに抵抗し、かなり力もはいるようになっていきました。

その時期から犬舎を開けてあげると自分で前肢をつかって這ってでてくるのですが、後肢がうまいこと地面をけれると数歩歩くようになっていきます。

この頃は一度立たせてあげると離しても数歩歩いたり、調子がよければ長く移動できるようになるまで回復してきました。

でもまだ右後ろ脚はひきずっており下半身はぐらぐらしている状況でした。

一度退院をし、自宅から朝通ってもらい夜迎えに来てもらう通院に切り替えてから劇的に歩行をするようになってきました。歩行の際もしっかりした足取りになっていき、食事や給水の際も寝たきりだったココちゃんは立って食べたり飲んだりできるようにもなってきました。

排便排尿も寝た状態で行っていましたが、排便・排尿姿勢を取ることが可能になるほど回復していきました。

階段の上り下りもできるようになり、リハビリ中もしっかりした足取りになってきました。

最近では歩いて院内の廊下を歩行し自分で犬舎に入るまでになってきました。

ココちゃんの事故は相手の過失からの不運なもらい事故でどこまで運動機能が回復するか分からない状況でしたが、ここまで回復できたのはココちゃんの頑張りはもちろん、飼い主さんの献身的な努力も必要不可欠な要因でした。

病院スタッフ・飼い主さん・ココちゃんが一丸となって頑張った結果、全快とは言えないまでも歩行できるまでになって本当に印象深い患者さんのひとりです。がんばったねココちゃん!少しさびしいけど何かあったら顔を見せにいらしてくださいね!!