新春ブログ

新年も明けて3週間たちました。皆様お正月気分は抜け切りましたか?やっと平常の生活リズムに切り替えた看護師Aです。ことしもよろしくお願いいたします。

やっとムーチビーサらしい寒さになって気温が暦に追い付いてきた今日この頃、スタッフの愛犬「ミルク」は柴らしい毛量で日々げんきです(笑)

写真は鏡開きした後の餅であそんでるみるくです。

さて年末から新年にかけて重い症状の子が立て続けに来院と例年通りの忙しい年末年始でした。

大体の飼主さんは「食欲がない」の主訴でいらっしゃいます。そこから原因をさぐっていくのですが、たべものを食べないことがつづくと当然いのちの危険にかかわってきますので入院中必要だと判断された場合「咽頭ろう設置術」を行い強制給餌をしなければならないことがあります。

肩甲骨手前から食道へチューブを通し胃までチューブの先端が届くよう設置するものです。

見た目が痛々しいので抵抗のある飼主さんもいらっしゃるかと思いますが、ねこちゃんもわんちゃんもあまり気にしない様子です。

咽頭ろうチューブを設置したことで自力採食や飲水がまったくできないものではなく、チューブをつけながらも食べたり飲んだりも可能ですので日々の生活はほぼ普段通りすごせます。(外で自由にはなすことはできませんが)

強制給餌といわれると「むりやりあげてかわいそう」「余分な延命措置」「この子は苦しい思いをしている」「ストレスじゃないか?」と考えてしまうかと思いますが、ごはんが食べれない子の栄養状態を保ってあげる事は自力採食できるまでの大切な補助になりますし、一番飢餓状態にしてしまうことはQOL(生活の質)を悪くしてしまうので咽頭ろうチューブでの給仕法はもっとも有効な手段ではないかとおもいます。

実際行われている方でよくきくのは「慣れてくるとお互いにストレスが少なくて楽」とおっしゃる方がおおいです。投薬も確実におこなえるので気持ちも楽に日々の投薬、強制給餌ができているとよくうかがいます。

詳しくはまた写真つきでお話ししたいとおもいますので今回はここまでにします。

興味のある方、実際咽頭ろうチューブでの強制給餌をしていて疑問や、心配なことがある方はスタッフにお尋ねください。